ハワイは言うまでもなく、アメリカ合衆国の一つの州です。
公用語は英語とハワイ語ですが、ハワイ語を日常的に話す人はほぼいないと言って良い状態です。
文化は一度壊れてしまうと戻せない・・・とくに言語は難しいですね。
(もちろんハワイ語を守ろうという動きは活発です)
フラダンスで使う歌の歌詞は、基本的にはハワイ語です。
でも時々「あれ?」と思うことがあるんですよね。英語からハワイ語に取り入れられた単語が、たくさんあるからです。
ハワイ語に入りこんだ英語の単語
フラダンスをハワイ語の曲で踊っていて、一番頻繁に出てくる英語の単語は「home」かなと思います。
発音は「ホメ」ですが、意味は英語のhomeと同じ、「うち」「家」ということです。
ka’aの発音は「カー」、スペルが変わってしまっているけれどcar、車のことです。
hilaも良く聞く言葉ですね。カイマナ・ヒラのヒラです。英語のhillから来ていて、意味はもちろん「丘」ですね。
Kelepona、これは歌の中に出てきたことはないけれどかわいいので。「電話」telephoneから来ています。
kalikimakaは「クリスマス」です。
ハワイ語は子音がp、k、h、l、m、n、w の7つしかないので、発音が変わってしまっているものも多いですが、ハワイ語の響きってなんかかわいいですよね。
ハワイ語に子音がない発音は(たとえばtとかs)は、kに置き換えられることが多いですね。
他にも思い出したら追記して行きます。
ハパ・ハオレ 英語で歌うハワイの歌
ハワイの歌と聞いて思い出すのは?
やっぱり「アロハ・オエ」でしょうか。これはハワイ語のハワイの歌ですね。
じゃあ2番目は?と聞いたら、たぶん「ブルー・ハワイ」という人が多いのじゃないかと思います。
もしかしたら「真珠貝の歌」「パーリ―シェル」を思い出す人もいるかもしれません。
エルビス・プレスリーの「ブルー・ハワイ」の映画を見たことがある人なら、「ハワイアン・ウェディングソング」を思い出す人もいるかも。
フラを習った最初の歌が、「ラブリー・フラ・ハンズ 」だったという人もいるかもですね。
ハワイの(ハワイ以外で、特にアメリカ本土で)有名な歌には、英語の歌詞のものがたくさんあります。
上に挙げた曲は、たいてい20世紀初めにアメリカでハワイアンブームが起きて、その時に流行った歌になります。日本でもハワイアンブームが起こったことがあって(1960年代位)、いくつかは日本語の歌詞があったりしますね。
歌詞が英語だけれどハワイっぽい曲は、 ハパ・ハオレと呼ばれます。
ハパは「混血」、ハオレは「アメリカ人、白人」という意味なので、ハパ・ハオレはハワイとアメリカが混じった歌(たいていは歌詞が英語、歌詞に英語が混じっている)ということになります。
純粋なハワイの歌ではないので、クム・フラの中にはハパソングは踊らない、という人もいます。
英語の歌詞は理解しやすいし、歌詞の内容も単純なものが多いので(歌の解釈が簡単)、初心者のフラ教室で使われることが多いです。
「HAPA」という名前の二人組のハワイアンバンドは有名ですが、ひとりはハワイ生まれのハワイ育ち、もうひとりがアメリカ本土出身ということから、バンド名が付けられたようです。
そういえば私の好きな「To you sweet Heart Aloh」もハパ・ハオレです。
ハパ・ハオレを踊るかどうかは、ハラウのクム・フラ次第、教室の先生次第ですね。
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