ハワイの8つの島の色と花のはなし

ハワイはたくさんの島々から成り立っていますが、私たちになじみのある(立ち入ることができる)のはその中の6つです。

オアフ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島、ハワイ島 ですね。

ここに個人所有の島ニイハウ島と小さくて現在人が住んでいないカホオラウェ島 を加えた8つが、ハワイの8島と言われています。

そしてそれぞれに「色」と「花」が決められています。

フラダンスと島の色と花

フラダンスを踊る時には、きれいな色の華やかなドレスを着て、花で作ったレイを首にかけて、頭にも花で作った飾りを付けることが多いです。

フラダンスの曲は、自然を歌ったものやハワイの伝説をベースにしたものなどいろいろですが、特定の島を舞台にしたものも多くあります。

地名が出てくる歌も多いですよね。

そうなんです。

フラダンスでは衣装も身に付ける飾りも踊りの一部で、踊る曲を表現するものなんですね。

色や花をその曲で歌われている島に完全に一致させるというのは難しいし、そういう決まりがあるわけではありません。

でもたとえば歌詞に頻繁に「モキハナ」が出てくるなら、モキハナのレイを身に付けて踊りたいところですよね。

踊る曲がオアフ島を舞台にしたものなら、オアフ島の色である「ピンク」を基調とした衣装を着て踊ったら、すてきですよね。

フラダンスを踊る時の衣装や飾りを選ぶ時に、踊る曲の歌詞、踊る曲の舞台になっている島の色と花を参考にするというのは良く行われていることです。

ハワイの島と花と色

島の色は、ほぼ島の花の色ですね。

それだけ花は大切なものなのだな、と思います。

私的になじみの深い順で書いてみましたが、地理的な位置はこちらを見てくださいね。

ハワイの島の色と花

オアフ島の花と色

島の花はイリマ、島の色は黄色です。

イリマは小さな花なので、1本のレイを作るのに数千枚(!)の花びらが必要だと言われています。華やかなレイなので、オアフ島の歌でフラを踊る時に使われることは多いですね。

オアフ島には、州都のホノルルがあります。州全体の8割が住んでいる島です。

ワイキキ、ダイヤモンド・ヘッド、パール・ハーバーなどがあって、観光客が集まる島でもあります。

マウイ島の色と花

島の花はロケラニ・ローズ、島の色はピンクです。

バラはあまりハワイっぽくないし、レイなどにもしにくいのか、あまり見ないような気がします。

マウイ島はハワイで2番目に大きな島です。

港町ラハイナ(Lahaina)は、歌詞の中に出てくる歌がいくつもありますね。

ハワイ島の花と色

ハワイ島の花はレフア(ʻōhiʻa lehua)、島の色は赤です。

ハワイの代表的な花レフアの写真

レフアはハワイを象徴する花ですね。

火山の神ペレが恋したオヒアと恋人レフアの悲しい伝説は有名です。

私はレフアの花が大好きで、パウやドレスはレフア柄が多いです。

国際的な天文台施設(すばる望遠鏡もここ)のあるマウナケア山もこの島にあります。マウナケアはハワイの人達にとって神聖な場所であり、これ以上の施設拡大に反対運動が起きています。

日系移民によって開発された都市ヒロ(Hilo)も、この島です。

カウアイ島の花と色

カウアイ島の花はモキハナ、島の色は紫です。

モキハナも歌詞に良く出て来る、レイに良く使われる花ですね。

モキハナレイの写真
これはモキハナのレイ(造花)です。

ナ・パリ海岸に代表される独特の景観と、自然(動植物)豊かな島としても知られています。

崖の上にある遺跡ヘイアウは、ペレとヒイアカの神話の中に登場しフラが初めて踊られたと言われている場所です。

モロカイ島の花と色

モロカイ島の花はククイ、色は緑です。

ククイレイ

残念ながらククイの花のレイの写真がないので、ククイの実のレイです。これは黒ですが、こげ茶など他の色もあります。

ククイは実もつやつやときれいでレイにも使われますが、島の花はもちろんククイの花の方(白い小さな花)です。

モロカイ島にもフラの原点と言われている場所、カアナがあります。ハワイは伝説や神話に満ち溢れていますね。

ラナイ島の花と色

ラナイ島の花はカウナオア、島の色はオレンジです。

カウナオアの花は白っぽいのですが、この植物の特徴であるツルがオレンジ色です。

パイナップルアイランドという愛称がありますが、もうパイナップルは栽培されていないそうです。

ニイハウ島の花と色

ニイハウ島の花は、花ではなくて小さな貝ニイハウシェルです。色は白。

なじみのない名前の島ですが、それもそのはず、ここは個人所有の島で一般の人の立ち入りはできません。

とても神秘的な島で、いまだに日常的に古来からのハワイ語を使っているのはこの島だけのようです。生活様式も伝統的なものだということで、一般的には住民との接触も制限されているようです。

カホオラウェ島の花と色

カホオラウェ島の花はヒナヒナ、島の色は灰色です。

島の名前も花の名前も、あまり聞いたことがありません(よね)。

現在は(一応)無人島になっているということですが、大戦時に演習場になったりした経緯があり、1993年に州政府に返還されてからは「先住ハワイ人の文化的・宗教的活動にのみ使用される」 いうことになったそうです。

島の花であるヒナヒナは、ハワイ在来種で、白い綿毛のようなもので覆われているために灰色に見えるそうです。私も実物は見たことがないのですが、エーデルワイスみたいな感じかなと思っています。

神秘のハワイ

今回この記事を書くにあたって、あまりなじみのないニイハウ島やカホオラウェ島についても調べたりして、ハワイって本当に神秘の国だなあ、とあらためて思っています。

ハワイというとワイキキを中心とするにぎやかな南国の観光地のイメージですが、そういう場所を離れてみれば、スピリチュアルな場所に違いありません。

というか、にぎやかな観光地の方がハワイのほんの一部分であって、実際は大部分がマナに満ち溢れた神秘の国なのでしょう。

ますますハワイの島々全部に行ってみたくなりました。

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