フラダンスを見たことのある人なら、華やかな衣装やレイや髪飾りの花に目を奪われたのではないでしょうか。
決して華美ではなく、自然を感じさせるステキな衣装ですよね。
普段の練習の時にも着るパウスカートについて書いてみようと思います。
フラダンスのパウスカート
パウスカートは、作りとしてはとっても簡単。
ひだをたっぷりとったギャザースカートで、ウエストにたいていゴムが入っていて、全部直線縫い。
それなのに、どうしてこんなにかわいいんでしょう。
ハワイアンファブリックと呼ばれる生地は、それはそれはバラエティーにあふれていて、色彩も模様も様々、ほんとうにステキです。
一般的にウェストにゴムが3本か4本入っているので、ウェストの部分が幅広くなっています。これをウェストのくびれの下、腰の部分で着る人が多いです。
ただこれは最近のパウで、本来のパウのウェストには太いひもが一本入っていて、ウェストの部分でキュッと絞って着ます。ハラウによっては、この形のパウをユニフォームにしているところもあります。フラの大会でも、この形のパウを見ることは多いです。
パウというのはハワイ語で「スカート」のことなので、パウスカートと言わず「パウ」だけでオッケーです。
練習着としても使いますが、舞台/ステージ衣装としても活躍します。
アウアナの優雅な曲を踊る時にはドレスを着ることが多いですが、カヒコやアウアナでも明るい元気な曲を踊る時には、チューブトップやタンクトップにパウということが多いですね。
パウには精霊が宿る
パウには踊りの精霊が宿ると言われています。
精霊に失礼のないように、パウを着る/脱ぐ時には下からではなく、必ず上(頭)から。
そして洗ってはいけない、と言われています。
パウのままお手洗いに行ってはいけないということも聞きますが、スクールや先生によるかもしれません。
とにかくパウはフラダンスにとって神聖なもののひとつ、ということになりますね。
そういう気持ちで取り扱いましょう。
フラダンスの練習はパウスカートで
フラダンスは腰の動きがとてもきれいな踊りです。
複数人で踊る時には、この腰の動きが同じであることも大切なポイントです。
腰の動きとともに動くパウ、このパウの動きがそろっているととってもきれいなんです。
パウは教室によって、ばらばらに自分の好きなパウを着てOKなところもあるし、おそろいのものを着ることになっているところもあります。
大きなスクール(ハラウ)だと、お揃い(Tシャツも)というところが多いと思います。
いろいろなスクールから人が集まるワークショップなどで、同じスクールの生徒さん達がおそろいのパウを着ているのは、いつも良いものだなあと思って見ています。
色とりどりのパウもきれいだし、みんなが同じパウで踊るのも壮観で良いものですね。
パウを買う
パウはネットでもたくさん見つけられますが、やはりどうしても色の感じがむずかしいですね。私は思っていたのと全然違う色のパウが届いて、驚いたことがあります。
それと布の手触りも、製品(メーカー)によってかなり違います。
ネットでかなり安い値段で売っているところもありますが、布もプリントもやはりそれなりのお金を出した方が良いものが多いです。
パウを作るハワイアンファブリックは、一度製造した柄は二度と作らないということが多いようで、気に入ったものは在庫のあるうちに買わないと後では買えないことが多いので注意してくださいね。
ハワイアンファブリック(ハワイから輸入したもの)でなくても良いのですが、できればたいていのハワイアンファブリックと同じポリエステル65%、綿35%のものが扱いやすいと思います(しわになりにくいし、濡れても乾きやすい)。
ちょっと高くても1点ものにこだわってみるのも良いかもしれませんよ(実は私の一番のお気に入りはそうなんです)。
パウの長さ
パウの長さですが、パウの着方によっても変わってきます。
パウは腰の位置ではくことが多いですが、教室によってはウエストではくところもあります。
長めが好きな人もいるし、短めが好きな人もいます。
腰ではく場合の一般的なパウ丈は、身長が155cmなら70cmくらい、165cmで76cmくらいかなと思います。
私は何枚も持っていますが、身長154cmでパウ丈は68cmから75cmまで様々です。
ウエストにゴムを3本か4本使ったものが多いですが、売っているものはゴムの長さが調節できるようになっているので、買ってから自分で体形に合わせて絞ったり伸ばしたりしてくださいね。
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